「陽炎のあと」



光の後のめくら

蛙の死後

じわじわと

染みは乾いて

冷える背骨が

じわじわと

思い出さないことはたやすい

ただ遠い日にあの子が結っていた

細いリボンのように

くうるくうる

くうるくうると

回るのです。