「鉄片は沈黙する」



夜明けの光が
部屋をモノクロに照らす
ぼやけた裸眼の視界
まるで絶望のよう
秒針が切り裂いていく
代わりに滴る声は
夢を夢に固定する
ここにいるのはただ
現実しかないのだと
打ちのめされる
性急に貫く甘えた孤独は
あやふやに交わり溶けていく
次第に冷える体を
かき集めるようにしても
夢の続きは ここにはない