「名前がないからあなたの名を付ける」



無理に重ねたミルフィーユ

すき間に甘いクリームを

てっぺんにチョコレートの墓石を

危ういバランスが崩れる前に

いつか笑ってナイフとフォークを手に持つときは

引き倒して食べるのが礼儀

いつかは私もその名を付けられ

午後のひとときの一部になるだろうけれど

今はあなたの名前を私が呼ぶ




クリームは乱暴にかき混ぜられ床にぶちまけられてしまうけど

もう後戻りはできない