「不定解」



背もたれは説いた
夕暮れが時計台の影を隠してしまう前に
判断は下されるべきだったと
ベビーパウダーは嘆いた
香りが刺激するから
いつまで経っても進めないと
そこら中足跡だらけ
瓶の底でひからびた焦茶の鼠
ミルク色の膜は不正扱い
在るべき場所へ還っただけだと
高枝切り鋏は鼻を鳴らす
明後日貝を拾いに行くから
探しには来ないでください
沈黙 は肯定
ノック消しゴムはその身を削る
時計は嫌いだけどベルの音には素直
だったら従うほか無いと
深夜に就寝 暗闇から暗転
上下左右前後不覚
それならば何故今日も夢から覚めるのだろう
季節外れの羽蟻が呟いた