「オオカミ」





欲しいから壊したい

全て食べ尽くしてしまいたい





欲しいから求めない

全て拒み塞いでしまいたい





ここで世界がぐるぐる回り続けるのを

膝を抱えてぼんやりと

こんな風に絶望と怠惰を細切れに

もったいぶって少しずつ





存在が意味を為すのは

誰かの前でだけ





非常階段の足音に

どこかでドアを閉める音に

雨のにおいと冷たさに

終わらない気持ち悪さに

自分以外の全てに

それを妄想する自分に

全てに 全てに 全てに 全てに





ここで世界がぐるぐる回り続けるのを

膝を抱えてぼんやりと

こんな風に絶望と怠惰を細切れに

もったいぶって少しずつ





ぶつけたくてできなくて転げ回って掻きむしって

逃げ出して寂しくて戻ってきて馬鹿を見て

悪態吐いて嘘吐いて泣きわめいて謝って

縋りついてもたれて押しつけるように巻き込んで

吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて吐いてしまいたいのに







こわくて