「意味(異味忌み)」



僕らは病気持ち

何もなければ落ち着かない

暗闇が恐い、だから火を灯す

曖昧は嫌い、だから辞典は売れる

外れるのが恐い、だから会話は棒読み

空の青さに

壊れた時計に

彼女の仕草に

雨降る午後に

誰かが歌う音楽に

路傍の石に

盲腸に

占いに

蛙の鳴き声に

ありふれた人生に

星の成り立ちに

暴力に

電話番号に

惜しみない拍手に

背後のひそひそ声に

恋の終わりに

嘘に

食物連鎖に

ニュースの背景に

ため息に

思い出に

言葉の羅列に





何を求めているの?