「帷に手をかけて」



薄く見渡せるだけのくらい部屋

ふとした拍子に目覚めた体を起こす

あなたを起こさないように そっと

なぜだろう

いつからだろう

あなたのそばで眠ろうとしても

その温もりからはなれようとするのは

眠る間はとてもとてもしあわせなのに

まぶたを閉じていられなくなるのは

遠足の前の晩のように浮き足立っているのか

それとも一度でもはなれてしまうのが こわいのか

取りあえず醒めてしまった頭であなたを見ていたら

何だか泣きそうになってただ その髪をなでた