「作りかけのうた」



透明な星の歌を歌う

柔らかに風は夢を孕んで

ネオンの十字架を背負う私たちにも

必ずひかりは降り注ぐ

遠い昔に聞かされたお話を

今ここであなたに伝えたい





生まれた時の小さな産声が

月を隔て私に届いたの

いつか逢える予感をそっと胸にいだいて

指切りしましょう銀の糸で

もうすぐ明ける夜に向かい

ささやかな祈りを捧げるの





作りかけの歌を繰り返している

つたない声は旋律をなぞって

夜明けの煌めきを小さく切り裂いて

こぼれた欠片を集めるの

あなたの腕を迎えるその日まで

この星の片隅で待ってる