「ウタは喉を震わせて、動き出すから」



君はまだ僕の真ん中に座って

笑っているから

僕は僕を捨てきれないよ



大切なものを色々なくしたのに

君だけは僕の目に映っていて

それがとても嬉しくて 苦しくて



どうして此処にいるの?

君がいるからだよ

どうして此処にいるの?

あの唄が好きだから

もう一度 聴かせてよ



だから僕はあの日のように

でたらめな音をつなげる

君がそうして笑ってくれるから



此処に僕らは二人で座って

あの時のままだけど

確かに君のまばたきを聞いた



それだけで 生きてゆける